便利さの裏にある不幸
あなたはお近くのコンビニを週何回利用しますか?
こう質問されるとふと考え込んでしまいます。
そして考え込むということは、確実に利用しているということですよね。
いま、このコンビニの在り方が問われています。
私が関わるプロジェクトでは、全国津々浦々、様々な地域に足を運びます。
特に地方では、コンビニが移動経路の目印になったり
貴重な時間調整の場となることも。
昨年からでしょうか。
3,4年前に訪問した地域に再訪問すると、
以前あったはずのコンビニが姿を消しているのです。
特に郊外でよく見かけます。
立ち退いた後とは言え、店舗の外壁や破損した看板から
某大手コンビニチェーンだったことは容易に想像つきます。
これまでそういったコンビニがなくなった理由は、
単に売り上げが厳しいからだと思っていました。
ですが、現実は決してそうではなく「人手不足」が大きな要因のようです。
コンビニは24時間営業しているもの、とそう勝手に決めつけていました。
ですが、それを当たり前のように利用することがコンビニエンスストアの
経営者やその家族にまで大きな負担となっていたことを数々の報道で知りました。
私たち消費者は、ただ消費するだけの存在で良いのかと自問自答したくなりました。
便利さの裏側にある「不幸」に私たち消費者は目を向ける必要があると思うのです。
もちろんただ我慢しろ節約しろ、というわけでもありません。
今こそ知恵を出し合い乗り切れないだろうかという期待と希望があります。
あなたの近くにあるコンビニにも実は、私たち消費者には見せない「不幸」を
抱えているかもしれません。
便利さは決して簡単に得られるものではない、ということを一消費者として
しっかりと意識したいものです。