Hello,EQ!

研修講師 柴田やすふみが日々感じたことを自由に綴るブログです。

必要なグレー

グレーゾーンという言葉があります。

白でも黒でもない曖昧な領域や状態を指すわけですが、

この曖昧な部分が人には欠かせません。

 

嘘は万死に値するほどの罪でしょうか?

嘘も同様に必要な時があります。

 

何が言いたいのかと言うと、世の中、人の世というのは

そう簡単にすっきりできるものではないということです。

 

「はい、論破!」

 

未だにこのようなフレーズをネットで見かけます。

ですが、相手を論破した先にあるのは一体何?

つい、私は問いかけてしまいます。

 

とある有名人が違法薬物を使用した事件で世間が騒いでいます。

違法である以上、許されないのは当然です。

司法判断以後も社会的制裁という名の下、厳しい道のりが待ち受けています。

 

ですが、彼にも生きる権利があります。

チャレンジしたいことやこだわりもあるでしょう。

(もちろん二度と違法行為はNGですが)

 

社会的制裁と書きましたが、果たして私たち一般人に彼を

裁く権利などあるのかいつも疑問に思うわけです。

見たくない聞きたくなければ、目を耳を閉じれば良いだけ。

 

自分があたかも神になったかのように、罪を犯した人を

断罪する風潮や考えに強い違和感を感じます。

 

グレーゾーンという曖昧な部分は誰しも持ち合わせています。

そのグレーゾーンがあるからこそ、人を受け止めることが

できるのではないかと最近感じるのです。

 

白黒はっきり付けられたら確かに楽です。

しかしあえて白黒つけず、多様な人を受け入れられる社会で

あってほしいと、彼が頭を垂れるニュース映像を見ながら感じました。