Hello,EQ!

研修講師 柴田やすふみが日々感じたことを自由に綴るブログです。

姥捨て山

先日訪問した、とある小学校でのワークショップ授業の一コマです。

 

柴田「話をしている時に、目の前の人がずっとケータイ・スマホ

   触っていて無視されたことはありますか?」

複数の児童「ありまーす!」

柴田「では、いつ誰にされたか教えてくれる人はいますか?」

児童A「昨日の夜、お母さんにされました。お話したいことが

    あったのに、ずっとスマホでゲームをしていてわたしが

    話しかけても無視されました。」

他の児童達「あー、わかるわかるー!!」

児童B「え?なんでそんなこと気にしてんの?僕の家では、

    いつもお父さんお母さんがそうやってスマホばかり見て

    僕のこと無視するから。もう慣れちゃったよ。

    なんか最近、『親のことどうでもいい』って思うんだ。」

他の児童達「あー、わかるわかるー!!」

 

実際に私の質問に答えた子供たちの話です。私の講演やワークショップでは、

多くの子供達がお父さんお母さんへの思いを素直に打ち明けてくれます。

 

時期的には思春期や反抗期に入り始める頃ですから、

親に束縛されたくないという思いから「親をどうでもいい」と

思うことも当然あると思います。

 

私が危惧するのは、本気でお父さんお母さんのことを

「どうでもいい」と思っていたらどうなるんだろう?

ということです。

 

その昔、「姥捨て山」という伝説がありました。

あくまでも伝説や伝承の範囲での話でしたが、

これだけ多くの子供たちが親を軽視している姿を見ていると

伝説が現実になる日もやってくるのではと感じてしまうのです。

 

私が保護者の皆様へ必ずお伝えしていることです。

 

スマホを見つめる時間と子供の成長を見守る時間。 

 どちらがかけがえのない時間ですか?」

 

私たち大人がスマホをどう使っているかを子供達はいつも見ています。

子供のネットトラブルを防ぎたいなら、まずは大人の使い方から

見直してみましょう。