Hello,EQ!

研修講師 柴田やすふみが日々感じたことを自由に綴るブログです。

バス

実家を拠点に仕事をするとき、
足となるのは、地元のバス。

今日も早朝からそのバスを利用したのだが、乗った瞬間に、

「ミシッ」という音で思い出した。

母とたわいもない話をしながら街へ出た時のこと。

小5の夏、初めて一人でバスに乗った時、運賃表の見方が

わからず終点であたふたしていた自分に、運転手さんが

優しく教えてくれた時のこと。


思えば僕にとってバスとは、社会の入り口だったのかもしれない。

 

リンゴ畑の真ん中で育った僕。

バスに乗れば、たくさんの車とお洒落な服を着た人たちが

行き交う場所に行ける。

ちょっとだけ背伸びした自分になれる。


ミシッ、という音の正体。


それは、木の床のこと。

小さな時に見たその「木」は少し黒々として張りが感じられた。

それが今では白く霞み、弱々しく見えてしまう。


あれからだいぶ時が経ち、大人になった自分。

「木のバス」は今日も人々を乗せて、走り続ける。