期限付きの「やんちゃ」
非行少年が引き起こした事件、といった記事をぱったりと見なくなりました。
それもそのはずで、日本全国の高校にお邪魔することがあるのですが、
最近の高校生のほとんどはとても素直で多くの生徒が
しっかりと講演に参加し耳を傾けています。
私が高校生だった頃、どこにでもいた「非行少年」は今、壊滅状態といっても
過言ではありません。
それでも、中には私たち大人に対して反抗的な態度を見せる中高生に
出会うことがあります。外見はそこまでやんちゃしているわけでもなく、
いわゆるヤンキーという風貌もなく、普通の中高生です。
そんなたまにの出会いなので、やはり反抗的な態度にはネガティブな感情が
沸き起こり、「なんなんだコイツは!?」といった気持ちも浮かぶことが
ありました(決して口には出しません 汗)。
ですが、先日ふとこう感じたのです。
「あっ、この子達って期限付きで『やんちゃ』してるんだった。
だったらこんなに腹を立てる必要ないじゃないか」
つまり、学校という囲いの中で成長する時に表れるステップなんだと。
確かにそういった生徒達と向き合う先生方のご苦労を思えば、
そう易々と受け入れるわけでありませんが、見方を変えれば
大人への反抗ってとても大切な表現方法だと思うのです。
後は向き合う大人たち次第なのかもしれません。
期限があるのですから、そうムキにならず、
「はいはい、じゃ、君はどうしたいんだい?」
と心の中で念じながら、やんちゃを好む若者と向き合いたいと
思いました。