学校とは何のためにあるのか?
東京都内の公立中学校における大胆な教育改革が話題です。
・定期テストの廃止
・宿題の廃止
・学級担任の廃止
これだけの廃止で一体どんな教育ができるのか不安を
お感じの方もいらっしゃるでしょう。
学校では5年前から改革に乗り出したそうです。
その改革の先頭に立っておられる校長先生のお言葉が
深く胸に突き刺さりました。
「今の教育システムは、子供たちの『自律』を育む仕組みではない。
学校とは何のためにあるのか問い直すべきである。」
今の教育システムは、丁寧かつ細かく子供たちをケアします。
ですが行き過ぎたケアは、「他律(他人による制御)」を生み出し
責任転嫁の要因ともなりうるのです。
失敗や未熟さを社会や誰かのせいにして、自らを変えようとしない。
他責ばかりを声高に叫ぶ人ばかりの社会は沈没するでしょう。
未来の日本人を育てる最大の公共教育機関が学校です。
これまでの仕組みや方法に疑問を持ち、何か変えられるものはないか。
学校の先生ばかりが負担を強いられる今の教育システムでは、
先生の存在自体も危うくなるかもしれません。
日本の未来を見据えた思い切った改革を他の学校を始め各自治体に
期待しつつ、学校へ伺うことが多い私としても微力ながら
そのインフルエンサーになれるよう努力したいと思います。